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高校教師が地理・世界史での実践をゆる〜〜く更新

【本】7冊目『日本のジーパン』林 芳亨 著 


「たかがジーパンや、洗え」で有名な林さんの書いた一冊。

 改良こそ日本人の真髄。

 ジーパンでも、これぞ日本のものづくり!と感じる。紡績、染色、織りに至るまで、日本には職人的な技術を持った人がいる。アメリカでリーバイ社が生み出したジーパンは、日本人によって更に改良された。これって、自動車やカメラ、時計など精密機械もそうだし、日本人の得意分野なんだな。

 日本人の中にある、欧米的なものへの”憧れ”もあるんだろう。グローバル化は、食も服装も均一化していく。けど、日本人らしいニュアンスがそこにはある。

 

・林さんのブランドであるリゾルトのジーパンは4つの型しかない。履き潰した後にまた同じのを買えるように、という信念。

 

・リーバイス501は、アメリカ人に合わせて作られているから、日本人に合うようにしたいという思いで作り始める。うんちくよりシルエットの綺麗さを重視。

 

・コストダウンのために、紡績→染色→機織り を自社でやる流れになっているが…、リゾるとは、それぞれの得意分野を持つ企業にそれぞれお願いをして、こだわりの一本を作ることを目指した。そレラの企業は岡山県を中心とした地域に集積している。

 

・カイハラや坂本デニムは広島県福山市を拠点としている。福山市は江戸時代から、紋様を現す織物「備後絣(びんごがすり)」の産地。カイハラはもともと、手織り正藍染絣を製造。