サステナブルな服との付き合い方を、上からじゃなく論じた本で好感もてた。
服と人権ってのは、バングラに行くに当たって結構気になっているテーマだった。
けど、実際にバングラに行って縫製工場を見せてもらったときに、布を染色するときに出る排水の量がかなり驚いた。
よくデニムを染めるののに大量の水を使用するから環境破壊だ!みたいなのを聞いていたし、興味があったけど、実際の大量の水を見て「こんな量なのね〜」と実感した。

この工場では、色水を化学的に分解してから放水していて、この地区では定期的な監査が来るから厳しい環境基準が適用されてるみたい。
と、前置きは長くなったけど、サステナブルな服のことを知りたくて手に取った。
この本いいなって思ったのが、
「コラム 答えのない相談室」ってのが各章の間にあって、著者たちがざっくばらんに「正論」と向き合いながら、あーでもないこーでもないと語っているのが好感もてた。
だって、サステナブルとかエシカル的な話題になると上から目線で、「やってないのは悪」みたいに時にストレートに、時に遠回しに語られることがある。
だって、いろいろ服買いたい時だってあるじゃない、そんな感情を断罪はできないよねっていう。
とくに印象深かったのは、
「(サステナブルファッションは)道楽と言っている余裕こそ、ないのかもしれない」
確かに経営サイドは、1着でも多く服を売りたい訳で、その服は仮に一回しか着られず捨てられたって知ったこっちゃない。
服を作るほど、綿花畑で土壌が農薬で汚染され、染色の排水で川が汚されちゃうかも。
短期的には経営のために服はどんどん作られるけど、長期的に見れば服を作るほど自然環境は悪化している。
そもそも、体は一つなのにそんなたくさん服は要らんでしょうってこと。
僕はパタゴニアのクレイジーなまでの環境配慮が好きでパタゴニア製品を愛用している。あと、値段は高くてもジーパンを長く履くことも気に入っている。
何度も買い替えなくてもいいように、本当に欲しいって思ったものを買うようにしようと心掛けてるけど、衝動で買ってしまうことも多々あるので、まだまだだけど、それも人間だな〜と思うユルさも必要なんだよなと思えた。
著者が述べてたけど、
「値札は最後に見る」ってのは言い得て妙。安いから買うじゃ無くて、欲しいから買う。
考えてみりゃ当たり前なんだけど、なかなかできないから失敗するんだよな。
奥さんなんかは、子供服に命をかけているから、一回着せて写真撮ってメルカリで売るみたいな道楽をしている。
でも、それが楽しくてやってるんだから否定はできない。
そんな人に、「服は最後、アフリカで捨てられてね」、「縫製工場の労働者がね」なんて言っても、「は?だから何?!」で終了。
長い目で見たら、企業なのか、買う側なのか、どちらもなのか… 誰かが変わらないといけない。
僅かでも自分が意識して、行動していったら今よりは良くなることを信じてやっていくしかないんだろうなぁ。
良い本でした。