授業で世界各国の面積ランキングを調べようと思ったのだが、
アメリカの面積が、地図帳(『標準高等地図』帝国書院の巻末)と外務省のページで違うことに気づいた。
ちなみに、
地図帳 → 9,834,000㎢
外務省HP → 9,628,000㎢
と、206,000㎢の差がある。
ちなみに、206,000㎢は東欧のベラルーシと同じくらいの面積。
https://keynoters.co.jp/belarus/より引用
二宮書店『詳解現代地図』では9,629,000㎢だから、外務省のデータと一緒。
なぜか?
ネットで調べてみると、wikipediaの国の面積順リストにこんな記載が、、
グアム(540km2)、米領ヴァージン諸島(347km2)、米領サモア(199km2)、北マリアナ諸島(457km2)、プエルトリコ(8,870km2)、合衆国領有小離島(34.2km2)、内水(109,645km2)を除く。含んだ場合、9,639,547km2となる。国際連合公認の数値は五大湖の米国領の水域を含めている。
CIAワールドファクトブックでは米国の総面積は領海を含んでいるため 9,826,675 km2。ブリタニカ百科事典では 9,522,055 km2 である。
とあり、『CIAワールドファクトブック』での数値が多めに見積もられた数値だと分かる。
ちなみに『CIAワールドファクトブック』とは、その名の通りスパイたちが活躍する⁉CIA=アメリカ合衆国中央情報局の刊行物。
アメリカを大きく見せようって魂胆か~。以下は、wikiの注釈。
- CIAはワールドファクトブックを出版してから、何度も米国の面積を更新している。1989年から1998年までの間、米国の総面積は 9,372,610 km2 と記載されていた。1997年に発表された総面積は五大湖水域とその近海が加わって 9,629,091 km2 に更新され、2004年には 9,631,418 km2、2006年には 9,631,420 km2、そして2007年には領海が加わり 9,826,630 km2 に更新された。
- 1989年から1996年までは、CIAワールドファクトブックは中国が世界で3番目に面積が大きい国だと発表していたが、1997年からは米国が3番目になった。
うがった見方だけど、中国より大きく見せたい!っていうアメリカのプライドが働いたのか国土面積に領海を加えるようになったのかも。
中国の面積は『標準高等地図』、『詳解現代地図』、外務省HPでも約9,600,000㎢だった。
面積は、実際の数値よりもその国による恣意的なものが入っているのかも。