「やみくもにエネルギーを全方位へと分散投下していては、ジリ貧まっしぐらです」
「四番バッターの仕事とはなんでしょうか。それは学力向上であったり、学級経営であったりするはずです。このバッターには最大限のエネルギーを投下して打ち取りに行くべきです」
「学校活動におけるアウトプットは、子供たちの学力向上、生活力向上等が挙げられるのではないでしょうか。
しかし、子供の正の変化を生まない仕事に忙殺され、いつの間にか、その大切な視点が置き去りにされてしまっていると感じます」
ーー仕事を四つに仕分けしようーー
【マイナス仕事】
教師が正解主義に傾倒するあまり、子供の主体性を殺す指導等がこれにあたる。
【ファッション仕事】
やっても成果を生まない自己満足仕事。
手のこんだ掲示物など。
【マスト仕事】
通知表など。一見重要度が高そうでも、本質的には重要でない。実際の成果は小さいというねじれが存在。
【ベター仕事】
やったほうがいい仕事。その中で++にあたる教育の生産性が高い仕事を選択・集中して成果を出していくとういマインドが最も重要。
「目の前の仕事をいかに早く処理するかより、なんの仕事ににエネルギーを注力するかの正確な選択の方が生産性を上げるためには必要な視点」
【D領域 完了思考ゾーン】
・とりあえずこなせばOK
・質を問わない完了思考で。
【C領域 自己満足ゾーン】
・時間だけ食って子供の成長を促せない仕事
・運動会や学習発表会の見栄え
・そもそもやらないか、完了思考でこなすか
【B領域 マストゾーン】
①一定の子供の正の変化を引き出す。通知表など。
②子供の正の変化を引き出さないマスト仕事。要録所見、誰も見ないやつ。
【A領域 完成思考ゾーン】
・学力向上と学級経営。
・簡単にこの領域にくだらない仕事をたちいらせてはいけない神聖な領域。
・授業は自分が気持ち良くなるためにするのではなく、子供の正の変化を引き出すためのもの。
「業務カイゼン」
・行事等における無駄を洗い出し、より合理的な形へとカイゼンし、教師の負担を軽減する。
・忙しい故に前年踏襲を繰り返しがちだが、ここは時間をかける仕事。効率かを進め、時間を生み子供たちへと還元する。
・生産性を上げる備品を購入。生産性は金で買える。時間という資源を浪費しない。
・やらなくていい仕事は消し去る。
・本質的重要度の高い仕事を選び、そこは時間・エネルギーを集中投下し、最小エネルギーでの最大成果を発揮する最適解を導き出す。
「整理整頓は本質的重要度の高い仕事」
→アレコレと探している時間が無駄そのもの。
「今は忙しいからまた今度やろう。は絶対やりません。これではいつまでもチームの生産性はあがっていきません」
「探す時間は何も生まない」
→PCのデスクトップのアイコンが散らかってる人は、毎回探す手間が掛かっている。
「トヨタのルールに、書類は10以内に出せるようにしておけ!というのがある」
・よく使う学校用語は辞書登録しよう。
・クリアバックは100均のはふにゃふにゃでダメ。高くてもいいものを買った方がいい。
・授業時間内に採点、ノートチェックを終わらせる。
・過去を踏襲することが最適解という考えと決別しよう。
・夜遅くまでフラフラになりながら丸付けをして、翌日、疲労困憊で教壇に立つことのリスキーさ。
一番ダメなのは、選択肢を探しもせず、また目の前の非効率的な仕事を疑いもせずに、盲目的に取り組むこと。それを僕はゾンビ型思考と呼んでいます。
・仕事に完全解は存在しない。けど、教育界はいまできる最適解を選ぶことがタブー視されます。さらに困ったことに、出来もしない完全解を選んで、満身創痍になりながら頑張ることが評価されがちです。
完全解があるとすればこうです。職員全員が勤務時間ぴったりに始業、退勤。子供たちが全員百点取って、生徒指導案件ゼロ、笑顔溢れる学校。
僕は5時までという時間、学校にあるモノ、そして同僚や子供といったリソースから最適解を導き出して、まあそれなりにやってるつもりです。それには、リスクテイクする勇気と、適切な妥協が必要です。
・15分というパッケージで仕事する。
・所見は子供を褒めたときに書く。学期末にまとめてなんて無茶。
・悩む時間は無駄。ファーストチェスとは、5秒以内に打つというルール。
ファーストチェスのルールと通常のルールでは86%が同じ手である事が実証されている。
・成果が現れないと思ったことに対して、それ以上の時間と労力を投下する方がもったいない。
・職員室のデスクで「うーーーん」と考えていたって、そうそう都合よくアイデアが舞い降りてくるものではありません。
勤務時間中は割り切って作業に当てるべきです。僕の場合は、作業的仕事は一切持ち帰りませんが、じつは脳内にはたんまりと仕事を持ち帰っています。
なぜなら、リラックスした環境の方が間違いなくクリエイティビティは刺激されるからです。
・ネット動画で、つまらないものをスキップする文化に慣れ親しんだ今日の子供たちにとって、つまらないのにスキップせず最後まで見続けなければならない授業文化は、到底受け入れられないものです。だから、授業を、オモシロイコンテンツにしていくことは必要不可欠なことなのです。
・車輪の再発明とは、すでにある人が発明したまのを、他の誰かが再度発明するということを指したものです。初めに発明した人から設計図を借りれば短時間で疲れたにもかかわらず、それをしなかつまたために長い時間をかけてしまったのです。
世の中にはたくさんの教育実践が既に存在しています。それらの情報へアクセスすることで、より短い時間で、より効果の大きい学習のデザインができるはずです。
・時々、「〜〜という実践は気に食わないからやらない」なんて声が聞こえます。しかし、子供は教師の理念を実現するための手段ではありません。逆に教師は子供が成長するための一手段なのです。仮に指導者が気に食わないとしても、目の前の子供にとって最適な方法であるなら、使うべきであると思います。
・「なぜそんなことしたの?」、「なぜ何度注意してもわからないの?」
答えようのないなぜをイライラしながら無数に投げつけて、子供達にマイナスの、影響を及ぼしている事が多いと思います。
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