東京都を中心とする高校教員と、アメリカやカナダの教員の方々との懇談会に参加した。
どうしても聞きたいテーマが
「人種の異なる生徒間の交流」
都立高校にも外国人生徒が増えてきてて、外国人グループ、日本人グループと固定化してしまって交流がないこともしばしばある。
多民族国家のアメリカはというと、そういうことがどこでも課題になっていて手を打っていた。
例えば…
カリフォルニアの先生は…
・Culture Day
各クラスでどこかの国をテーマにして出し物をする。
食べ物、芸術などなど
保護者も呼ぶ行事を開催しているようだ。
・Team Building
普段の仲間グループを解体して、小さいグループを再構成してゲームやアクティビティをする。
そして、ポイントは「あくまでも楽しく!」だそうだ。
ニューオーリンズの先生は…
・ほぼ白人の生徒ばかりだったけど、多様な人種を受け入れるよう学校側が努力をした。結果、アフリカ系(多くは貧しい)が多く入ってくるようになった。
・グループの再構成
様々な人種が集まるように7、8人のグループを構成し、お菓子を食べたり、課題を取り組んだりする。
そして、このグループは4年間続く。
プレゼンだか何かで競い合うなどして、グループ内の絆を深める。そして、「同じ学校だという帰属意識を醸成する」そうだ。
それに関連し、話はトランプ大統領に…
ニューオーリンズのその学校の先生達はリベラル寄りが多い。
生徒の家庭は、トランプ支持が多いそうだ。そして、生徒が「Make America Great Again 」と書かれたキャップを被っているのを見て、教員が脱げと言った。そのことに、保護者が出てきた。「言論の自由があるのに、教員はそれを遮るのか!」と。
だから、学校では教員や保護者で諮問委員会を設立し、そのような問題を議論して対処方法を話し合うという。
これは、日本ではないわな〜
まず、政治絡みの問題でどちらかが折れたり、ウヤムヤのまま時が過ぎるのを待つだろう。
だけど、アメリカはみんなで考えて、「色んな人に配慮してますよ〜」
っていうメッセージを発している。解決させる、というよりも解決しようとするその姿勢に意味があるんだろう。
あと、カリフォルニアはヒスパニックが多いから彼らへの差別も校内にあるという。白人同士が仲間意識を確かめ合うあハンドサイン(親指と人差し指で丸を作るオーケーサインのような)があり、差別意識は根深い。
だから、教員もヒスパニックへの対応を研修していると言っていた。
・あと、ウィスコンシンの先生は部活指導は一時間2ドルの時給だと言ってた。まじか!
他にも、
・領土問題は? どのように扱ってる?
・ww 2後に、敵国だったアメリカと日本が同盟関係を結び今に至る関係をどう教えているか?
などなど、話題は尽きない。
やっぱお互い先生だから、話は会うわな。
いい経験できて主催者の方と誘ってもらった方に感謝!!
中身の濃い1時間半でした。