【本】『将来の夢なんか、いま叶えろ。』公立高校も他人事じゃないよ!(堀江貴文著)
この本を、ぎゅぎゅぎゅ〜っと要約するなら……
高校生よ、やりたいことをいますぐやれ!
やりたいことはなくても、楽しいこと、好きなことをやろう。飽きたら、また別のことをやろう!
以上。
以下にもう少しだけ詳しく、この本が面白かった理由を書いてみる。
オススメする3つの理由
今の時代にマッチする教育って何?と、問いかける本。
ズブズブの学校関係者じゃない方の視点って面白いな〜。
ホリエモンの本ってだけで食わず嫌いしないで読んでみることおすすめ!
この本をお勧めする理由は3つある。
1.不登校だっていいじゃない!
(今まで通っていた学校に馴染めない)自分は変だと思っていたけど、変なのは学校だったって気づきました、って言葉。
これ、学校教員にグサッと刺さる…
ホリエモンも言っているけど、学校には「謎ルール」って多いよね。
地毛証明だったり、靴下色指定だったり… 数えればキリがないけど、そもそも同年代の子供が「同じ」時間に、「同じ」場所に来て、「同じ」授業を、「同じ」時間受ける、って異質だよなあ。
大人になったら働き方も、ライフスタイルも自由度が高くなるのに。
「学校っていう社会」に馴染めた子は、ただ我慢強かったり、反発する元気がないってだけで。
馴染めなかった子を「不登校児・生徒」と(ときに親、先生とかは深刻な感じで)負のレッテル貼りをするのはおかしくない!?
2.我慢しなくたっていいじゃない!
本書でホリエモンは言う…
「そもそも今の学校って、国家に忠実な兵隊を養成していた明治から戦前の精神をまだ引きずっているよね。そのシステムがテクノロジーの進化やスマホの普及で、全く無意味なものになってきた。」
150年前の欧米諸国から見たら日本は田舎の弱小国。
強い兵隊と、優秀な工場労働者を効率よく「完成」させるためには、決まった時間に、決まった知識の注入することは理にかなっていたわけだ。
それが「富国強兵」をスローガンにしていた当時の日本には最適解だった。
だけど、いまは違う。
もはや、決まった時間、言われたことだけをやり続ける仕事はなくなりつつある。
だって、工場での仕事はロボットがやるし。
そこでホリエモンは言う、
食べることを気にせず、好きなことを追求する生き方を、これからは社会が支援してくれる。具体的には、「ベーシックインカム」の導入だ。
(中略)
もう、僕たちは仕事をしなくていい。
では、どうやって生きればいいか? 遊びに夢中になるのだ!
ベーシックインカムが、導入されるかは別としてAIやロボットが多くの仕事を代替していくのは確実。人間はどんどん暇になる。ってなると、楽しいこと・遊びがある人の時代になるよねって話。
だから、学校で我慢していること自体が時間の無駄じゃない?ってホリエモンは提言している。
3.若さは特権! どんどん失敗し大人を使い倒そう!
ほんとこれ! 若者っていいな〜って思う。
ホリエモンは東大生だった頃、ヒッチハイクで旅をしまくったという。
僕も経験があるけど20代ってだけで、ヒッチハイクで乗せてくれるし、いろんな話を惜しげもなくしてくれる。そして、ご飯までご馳走になったりすることもある。
僕がカワイくてキレイでキラキラした女子ではないし、佐藤健みたいなイケメンでもない。
ただのモサい20代だったけど、なんかしら行動をしていると周囲の人は多くのものを与えてくれる。
本当に若さは特権。
失敗してもあたたかく見守ってくれる。
大人としては、チャレンジや失敗を許容できる人間でありたいって思う。
『将来の夢なんか、いま叶えろ。』は今の学校にモヤモヤした子ども、先生へ!
なんかゼロ高楽しそうだな…。
自分で課題をやって高卒資格をとる!って言うのはラクじゃないよ。
けど、何となく高校通って、何となく単位取って卒業…に物足りないと思うならいいかも。
あ、ちなみに僕はゼロ高のまわし者じゃないです 笑
けど、今までの高校の当たり前を疑うっていう視点は公立高校教員としては、とっても刺激的な本だった。
むかし校内暴力とかあった時代なら校則をキツくする意味があったかもしれないけど…。
たしかに…
男性ならば、勉強はできなくてもコミュ力の高いヤサ男の方が、モテの分野では上位だろう。
と、ホリエモンは書いてるよ。
モテには評定はないけど、世の中の若者諸君には興味あることだよね。学校の評定はあくまで「学校のものさし」で測った君たちの一側面。世の中には「モテのものさし」、「調理のものさし」、「接客のものさし」……って学校では測れないことの方が多いよね。
だから、学校に合わないからって心配なし!評定は君たちの人格を否定しているわけではない。たまたま勉強向きじゃなかっただけ。もちろん、勉強好きもいるし、数学だけ好きって子もいるし、それもOK。
教育のいまにもやもやしている人はぜひ読んでみてね。
ではまた、じゃあね〜。